『世界一流エンジニアの思考法』の内容を紹介した前回記事に続き、
今回は、同書を読んだ感想や、おすすめしたい読者について書こうと思います。

「世界一流エンジニアの思考法」感想
焦らずいこーぜ!
この本を読んで、最初に思ったのが、
超一流企業で働くプログラマーでも、ChatGTPや専門サイトで調べて「とりあえず」解決してるんだ!
ということでした 笑
とはいえ、もちろん、それでは土台が不安定なままで、能力が積み上がらない。
そういうのをやめて基礎をしっかり身につけるのが意外と(ていうかやっぱり?)最短コースだったよ、
という第1章を読んで、カーネギーの『人を動かす』を読んだときのことを思い出しました。
というのも、どちらも読む前は、
- アメリカで成功してる人の思考法なんて、昔からの日本の考え方とは全然違うんだろうなー。
- 仕事相手の気持ちがどうとか、仕事の基本がどうとか、そういうことは極力カットして、目の前にある成果をごりごり追求していけって話になるんだろうなー。
と思っていたんですよね。
でも、読んでみたら2冊とも、
案外、日本の伝統的な価値観と同じことが書かれていた。
\『人を動かす』に関する記事はこちら/
本書の場合は先に述べた、基礎を甘く見て手を抜かず、落ち着いて一段ずつきっちり積み上げていきなさい、という第1章がそれにあたります。
職種にもよるとは書かれていましたが、やっぱり基礎って大事なんですね。
失敗を大げさに考えすぎない
というフレーズが、全編を通じて100万回くらい書かれていて(いや、100万は嘘 笑)、心配性で完璧主義なのにうっかりという残念な私も、なんだか気が楽になりました。
「もっと、気楽にやってもいいのかな」みたいな。
本書を読むと、むしろ気楽にやった方が、仕事にもプライベートにも良さそうですね。
職種によって深刻さに違いはありますが、
失敗は誰でもするものだとあっさり認め、フィードバックを得る機会と考える。
それができると、いろいろと良い影響がありそうです。
自称「三流」エンジニアだけど、奥付の経歴を読むと……
「はじめに」で、自分を「三流」エンジニアと称していた著者。
でも、奥付に書かれた経歴を読むと、マイクロソフトに転職するまでに、
すでに様々な業績をあげているのです。
そういえば本文でも、コンサルタントやエバンジェリストとしては「”努力”した覚えがない」まま「成功した」と、さらりと書かれていました。
つまり、謙虚で、かつ、自分の強みを把握しているというすごい人ということ。
著者にはプログラマーとしての能力以外にも、既に結果を出したことのある様々な能力があり、それがマイクロソフトでの成果に結びついたんですね。
というわけで、
この本で紹介された思考法や生活を導入すれば、すぐに著者のようにマイクロソフト本社で「世界一流」エンジニアたちと互角に働ける、というわけでは、まったくもってありません。
(残念ながら 笑)
ただ、
ここで紹介された思考法を取り入れることで、それぞれの人の現状に合った目標に、より速くそして楽に 笑 近づけそうではあります。
場合によってはその先に、「世界一流」エンジニアへの道も続いているのでしょう。
その他
①この本全体を通じて感じたことですが、困ったら抱え込まずに周囲に相談する、というのが、著者の大きな長所だと思います。
口で言うのは簡単だけど、長年日本で働いて身についた「聞く前に調べろ」精神や、40代なかばからのチャレンジということを考えると、なかなかできないことじゃないかなーと。
きっと、判断力があるのと同時に、かわいげのある方なのだろうなと思いました 笑
②チームメンバーが仕事を「楽しんでいるか」を気にかけるのがマネージャーの仕事、だなんて、素晴らしすぎる。
もう、それだけで、ハッピーな職場になることが約束されている感がありますよね。
③成果を上げるには業務外で学ぶしかない、
というメンターのクリスの言葉に、定時で仕事を切り上げる人たちって気楽に見えるけど、残業しないからってその分遊んでいるとは限らないんだよなーと再認識しました。
「世界一流エンジニアの思考法」こんな人におすすめ
前回の記事でも述べた通り、コンピュータ業界にうといわたしにも、いろいろと参考になる本でした。
職種や業種を問わず、仕事術として考え方の助けになる人は多いのでは。
「海外のテック企業に就職するには」というコラムもあって(p128)、そうした希望のある人には特に参考になりそうです。
個人的には、ブログを始めたばかりなので、プログラミングのことを少し学べたのもよかったです。
※本書が面白かった方には、こちらもおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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