
「私」こと雑誌記者・高坂の出会った、16歳の慎司と20歳の直也。
自らの力に悩む彼らは、やがて「私」の巻き込まれた事件に関わることとなり――。
1991年出版、第45回日本推理作家協会賞長編部門受賞作品。
※当ブログの宮部みゆき作品記事一覧はこちら
「龍は眠る」あらすじ
「龍は眠る」感想
ふたりの少年が主役の青春超能力ミステリー
本作は、若者たちの繊細な心理が描かれた青春ミステリーです。
今回久しぶりに再読して、文章の瑞々しさに驚きました。
物語は語り手の雑誌記者・高坂昭吾(こうさかしょうご)の視点で進みますが、彼によれば、
(自分は)「この物語の主人公ではない」
「主役となるのは、二人の少年――青年期にさしかかったばかりの少年たち」
とのこと。
そのふたりとは、
- 高校1年生の稲村慎司(いなむらしんじ)
と
- その友人で20歳の織田直也(おだなおや)
です。
ふたりの置かれた状況が厚く書き込まれているため、超能力者という現実離れした設定ながら、本作はリアリティーのある物語となっています。
心理描写が細かい分、展開は遅くなりますが、読者はふたりの心情に共感しながら、作品世界に引き込まれていきます。
語り手はキャラ薄め
「龍」とは
ミステリー+超能力
※宮部みゆきの超能力もの小説なら、こんな作品も
※YOASOBIとのコラボ『色違いのトランプ』
\こちらでご紹介しました/
「龍は眠る」作者・宮部みゆき(豆知識つき)
作者の宮部みゆきは、1987年に『我らが隣人の犯罪』でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。
- 1991年、時代物ミステリー『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞
- 1993年、社会派ミステリー『火車』で山本周五郎賞
- 1997年、『蒲生邸事件』で日本SF大賞
をそれぞれ受賞するなど、様々なジャンルの優れた作品を発表し、
- 1999年にはドキュメンタリー調の『理由』で直木賞
を受賞しています。
(他にも、サスペンスや日常の謎もの、中学生たちが主役の法廷風ミステリー、テレビゲームをモティーフにした作品など、たいへん多彩な作品をコンスタントに生み出し、しかもそれが全部売れるっていう、モンスター作家でもあります……)
1991年に発表したこの『龍は眠る』で翌年、
第45回日本推理作家協会賞長編部門受賞。
ちなみに、同時受賞は綾辻行人『時計館の殺人』でした。
宮部先生に関する豆知識!
ちなみにちなみに、この『時計館の殺人』の作者・綾辻行人と宮部みゆきは、
生年月日(1960年12月23日)もデビュー年(1987年)も一緒。
いわれてみると(?)おふたりとも、超ベストセラー作家だけど嫌味がなくて、ちょっと中性的な雰囲気も似てますよね~。
(綾辻先生のビジュアルは、サングラスや帽子であまりわかりませんけど 笑)
\デビュー作/
\こちらもデビュー作/
そして、宮部先生といえば、大極宮(同じ事務所のこちらも大人気ミステリー作家、大沢在昌・京極夏彦との共同公式ブログ)も有名。
そちらの「安寿」ブログでちょいちょい書かれているのですが、宮部先生はテレビゲームやカラオケが得意とのこと。
また、「おーいお茶」の俳句の審査員もされているそうです。
(なんでもできるんだな……)
※当ブログの宮部みゆき作品の紹介記事はこちら
「龍は眠る」コミカライズ・ドラマ化
「龍は眠る」コミカライズ
- 少年たちの心理描写が厚くて
- 目の覚めるような超能力シーンがあって
- キャラは爽やか
1991年に出版された小説が、30年以上たってマンガになるとは。
すごいな~。
「龍は眠る」ドラマ化
本作は、1994年に石黒賢主演でドラマ化もしており、2025年5月にはBSフジで再放送されました。
七恵役の鶴田真由さんがかわいい♡
「龍は眠る」こんな方におすすめ
- 青春ミステリーが好きな方
- 超能力ものが好きな方
- 宮部みゆきのファン
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
みなさま、どうぞ楽しい物語体験を ♪
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