ベストセラー『エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする』の著者が書いた、エッセンシャル思考を実践する方法についての本。
――エッセンシャル思考は、「何を」やるかを教えてくれた。
エフォートレス思考は、「どのように」やるかを極める技術だ。
原題は“effortless: Make It Easier to Do What Matters Most”
2021年発表、同年邦訳出版。

「エフォートレス思考」著者グレッグ・マキューン
経歴
思わぬ体験と本書の執筆
謝辞の好感度が高い! 笑
「エフォートレス思考」内容
「エフォートレス思考」とは
- (力ずくで頑張るのではなく)いちばん楽なやり方で最優先事項に取り組む方法
- 頑張らないからこそ結果が出せる、働き方や生き方をすっかり変えてしまう試み
- ものごとを「どのように」やるかを極める技術
「エフォートレス思考」PART 1 エフォートレスな精神:ゾーンに入る
第1章「転回(INVERT)」
- 頑張りすぎは失敗のもと
- 「どうすれば簡単にできるだろう?」と考える
- 簡単な問題にこそチャンスがある
- 投資の秘訣は「怠惰なくらい楽をすること」(ウォーレン・バフェット)
第2章「遊び(ENJOY)」
- 大事なことは「楽しくてついやってしまうこと」に変える
- 仕事と遊びを分けるのは「健全な態度ではない」
- 行動と結果のタイムラグを減らす=すぐにわかりやすい報酬を
- 面倒なタスクをチャーミングな儀式に
第3章「解放(RELEASE)」
- 心の不要品を手放す
- 新しい習慣を身につけるコツ=既存行動に新習慣を組み合わせる
- 「ネガティブな感情をなんのために雇用しているのか?」と考え、役に立たないなら解雇する
第4章「休息(REST)」
- やりすぎと不十分の間のちょうどいいポイントをみつけるのは難しいけれど、短い休憩を頻繁に取る
第5章「集中(NOTICE)」
- ノイズの中での今ここ
- 心の解放=嫌な人のことが頭に浮かんだら「許します」とつぶやき、その相手と自分をつないでいた鎖を心の中で断ち切る
「エフォートレス思考」PART 2 エフォートレスな行動:頭も力も使わず流れに任せる
あるポイントを超えると、努力するほどパフォーマンスは落ちる。
第6章「目標(DEFINE)」
- 修正しすぎない
- 1日の終わりにひとまず満足できそうな、最重要事項だけの「今日の完了」リスト
第7章「発動(START)」
- 最初の一歩=最初の小さなゴールを決める(なるべく小さく)
第8章「削減(SIMPLIFY)」
- 最低限必要なことは?
第9章「前進(PROGRESS)」
- 完璧主義というワナ
- 「なんでも最初は醜いものだ」・ 失敗なくして習得はありえない=安く失敗せよ
第10章「上限(PACE)」
早く着きたきゃゆっくり進め。
(あとの項で詳しく説明します)
「エフォートレス思考」PART 3 エフォートレスのしくみ化:自動化
直線的な成果と累積的な成果
第11章「学習(LEARN)」
- 方法ではなく原理をみつける
- 専門 × 自分の専門外の重要情報
- みんながやっていることをとても上手にやるより、
- 誰もやっていないことをそこそこうまく、
- できれば極めよ
第12章「強化(LIFT)」
- ストーリーで・シンプルに伝える
第13章「自動化(AUTOMATE)」
- 重要なことはハイテク化、不要なことはローテク化
第14章「信頼(TRUST)」
- 不信は手痛いコストになる
第15章「予防(PREVENT)」
- ちょっとしたイライラを放置しない
- 問題の根を叩く
「エフォートレス思考」感想
もっとも響いた内容=第10章「上限(PACE:ペース)」
最初から大きすぎるゴールを設定すると、すぐに疲れる。疲れて休んだら、遅れを取り戻さなくてはと焦ってさらに頑張り、どんどん疲弊する。
この章で紹介された南極点到達レースのエピソードも、ビジネスプラン作成や本の執筆のエピソードも、
みんな、入れ込みすぎちゃったっていうか、人間の脳の仕組みを理解してなかったんだよねきっと……。
そんなやらかしを避ける方法が、
エフォートレスといいつつ、これはある意味ストイックなやり方で、
- 「無理がないように」作業の上限を決め、
- それを超えたら、たとえ気分が乗っていても作業をやめる。
つまり、厳密に自分のペースを守るということ。
すぐれた兵士の動きにたとえられるように、
ゆっくり動けば、ものごとはスムーズになる。
ものごとがスムーズであれば、より早く動ける。
からです。
ただし、ゆっくりしすぎもよくないので、適切な範囲(上限だけでなく下限も)を決めることがキモ。
一定以上の成果を出すには、計画的にってことですかね……。
他の感想あれこれ
PART 1の「エフォートレスな精神」を読むと、もっともだなと思いながらも、どこか落ち着かない気持ちに……。
頭ではわかっていても、腹オチしていないということでしょうか。
昭和(いや平成も)な「やれるときにやれるだけ頑張る」スタイルが、身体にしみ込んじゃってるんでしょうねー。
いろいろと痛い目みてるのに 笑
(わろてるばあいか)
そんな中でも、第2章「遊び」にあった「儀式化する」という俯瞰した考え方は刺さりました。
罪悪感なく楽しめそうな、大人の遊び心のうまい使い方だと思います。
また、第9章の「前進」にあった失敗の話には、以前ご紹介した『世界一流エンジニアの思考法』に書かれていた、マイクロソフトのエンジニアのエピソードに通じるものを感じました。
「学習サイズの失敗」っていうネーミングも秀逸ですね。
\紹介記事はこちら/
この本の1番大切なメッセージ
「エフォートレス思考」こんな方におすすめ
- 『エッセンシャル思考』を読んで、納得したけど実践は難しい……と思った方
- 「ラクに成果を上げる」というフレーズを目にすると、(反射的に)もやや~んと罪悪感を感じる方
- やるべきことはもちろんやるけど、それはそれとして、なんか毎日、もうちょっと楽しくならないかなー、と思っている方
\マンガも!/
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