「カーネギー人生論」デール・カーネギー:名著「人を動かす」「道は開ける」のエッセンス

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 名著『人を動かす』と『道は開ける』のエッセンスをまとめた、
 デール・カーネギー『カーネギー人生論』を紹介します。
 

 

カーネギー人生論アイキャッチ

「カーネギー人生論」内容

2冊の代表作のエッセンス

 社会人なら一度はその名を耳にしたことがあるのではないでしょうか、D.カーネギー。

 

 彼の著作『人を動かす』と『道は開ける』は、自己啓発本の古典。

 

 その2冊のエッセンスを読みやすくまとめたのが、今回ご紹介する『カーネギー人生論』です。

 

 というわけで、オリジナルの2冊も簡単にご紹介しておきますね。

「人を動かす」ざっくり内容

 

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 2冊の内でも、この『人を動かす』の方が、より有名でしょうか。

(わたしも昔読んだことがあります)

 

 しかしながら、
「人を動かす」というタイトルだけ聞くと、何と申しましょうか、こう、そこはかとなく、腹黒感を感じたりも…… 笑
 
 とはいえ、この本はもちろん、腹黒大作戦を説いているわけではなく(なんだその名前 笑)
 
この本の読者が、自分の言動で、
(他の)人の心を動かす
     ↓
心が動いた結果、
(他の)人が、(読者に望ましい方向へ)行動を変える
 
 このプロセスが、
「(他の)人を動かす」
 ということ。
 
 つまり、
 この本で得た内容を実践して、他人の心を動かし、他人の行動を自分にとって望ましい方へ変えてもらおう、という本なのです。(超訳)
 
(……おかしいな。わたしがまとめると、うっすら腹黒い感じが 笑)
(カーネギーごめん)
 
※以前読んだときの感想を、こちらの記事でちらっと書いています。
 よろしければ。
  

「道は開ける」ざっくり内容

 

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 もう1冊の『道は開ける』の方は、
 みんな仕事とか忙しいけど、こうやって悩みを解消して、明るく平和に自由に生きていこうぜ!(超訳)
 という、具体的な方法をまとめたものです。
 
(ざっくりオブざっくり 笑)

「カーネギー人生論」目次

 というわけで、上でご紹介したオリジナル2冊を読む方には、

 今回の記事のメイン『カーネギー人生論』は、基本的には必要ありません 笑

 

 とはいえ、時間などの都合で2冊とも読むのは厳しいという方や、

 

まとめたらどんな内容になるのか興味がある」

効率よく2冊のエッセンスを知りたい

「持ち歩いて見返すために、まとめた本があると便利

 

 という方も、いらっしゃることと思います。

 

 そんな方たちのために、まずは『カーネギー人生論』の本文目次を以下でご紹介します。

 

 第1部が『道は開ける』、第2部以降が『人を動かす』からの内容です。

 

(この目次を読むだけでも、気分が落ち着くんですよね~)

 

第1部 平和と幸福をもたらす7つの方法

 

第1章 自己を知り、自己に徹しよう

第2章 疲労と悩みを予防する4つの習慣

第3章 疲れの原因とその対策

第4章 疲労や悩みの原因となる倦怠を追い払うには

第5章 百万ドルか、天与の財産か?

第6章 死んだ犬を蹴飛ばすものはいない

第7章 非難に傷つかないためには

 

第2部 人を動かす原則

 

第8章 盗人にも五分の理を認める

第9章 重要感を持たせる

第10章 人の立場に身を置く

第11章 誠実な関心を寄せる

第12章 心からほめる

 

第3部 人を説得する方法

 

第13章 誤りを指摘しない

第14章 おだやかに話す

第15章 “イエス”と答えられる問題を選ぶ

第16章 思いつかせる

第17章 美しい心情に呼びかける

 

第4部 人を変える法

 

第18章 遠まわしに注意を与える

第19章 自分のあやまちを話す

第20章 命令をしない

第21章 顔をつぶさない

 

※注意:数字の表記を漢字から変えました。

また、手元の旧訳版をもとにしているので、今回ご紹介した新版と訳が異なる部分があります。

「カーネギー人生論」感想・印象に残ったところ

 目次でおわかりの通り、書かれているのはどれも特別珍しいことではない、つまり、わかっちゃいるけど……という内容です。

 

 それでも、

 たくさんの事例が、巧みに紹介されているので、つい繰り返し読んでしまうし、何度も感動してしまうんですよねー。

 

 ここでは、第6・7・11章の内容の一部をご紹介します。

第6章「死んだ犬を蹴飛ばすものはいない」(『道は開ける』より)

 タイトルは、

「犬が大物であればあるだけ、人間はそれを蹴飛ばして大きな満足感を覚える」(p47)

 という意味。

 

 あまりピンとこないたとえでしたが、いいたいことはわかりました。

 

 つまり、

 

(前略)蹴飛ばされたり、非難されたりしたとき、そのような行為によって相手は優越感を味わおうとしている場合が少なくないことを覚えておこう。それはしばしば、あなたが何かの業績を上げており、他人から注目されていることを意味している」

 

「世間には、自分たちより高い教育を受けた人間や成功した人々を悪しざまに言って、野蛮な満足感を味わっている連中が多数いる」

 

(いずれもp48)

 

 ということ。

 

「不当な非難は、しばしば擬装された賛辞であることを忘れてはならない」(p51)

 

 皮肉なまとめですね 笑

 

 嫉妬って怖い! 

 そして、そんなのを相手にしたら、自分の人生がもったいない!

第7章「非難に傷つかないためには」(『道は開ける』より)

(前略)あらゆる批判を無視せよと主張しているのではない。不当な批判だけを無視せよと言っているのだ」(p53)

 

「自分の心の中で正しいと信じていることをすればよろしい。しても悪口を言われ、しなくても悪口を言われる。どちらにしても批判を逃れることはできない」

(p54 エリノア・ルーズヴェルトの言葉)

 

「リンカーンが南北戦争の心労に倒れずにいられたのは、自分に投げつけられる辛辣な非難に答えることの愚を悟っていたからに違いない」(p56)

 とのこと。

 

 そのリンカーンによる、

 マッカーサー元帥もウィンストン・チャーチルも、写しを部屋に掛けていたという一節(p56)は、

 

「もし私が私に加えられているすべての攻撃を判読するくらいなら、まして返答をするくらいなら、この事務所を閉鎖して、何かほかの仕事を始めたほうがましだ。私は私が知っている最良を、私がなしうる最善を実行している。それを最後までやり続ける決心だ」

 

 なるほどなるほど~。

 だが、まだ続きが。

 

「そして最後の結果が良ければ、私に浴びせられた非難などは問題ではない。もし最後の結果が良くなければ、十人の天使が私を弁護してくれたところで、何の役にも立ちはしない」

 

 苛烈!

 

 この章のまとめは、

 

「最善を尽くそう」(p56)

 

 もはや、嫉妬や非難どころではない

 自分の心に正直になると、人生は忙しいのですね 笑

第11章「誠実な関心を寄せる」(『人を動かす』より)

 友だちを得る方法について書かれた章です。

 

 冒頭で「世の中でいちばん優れたその道の達人」と例にあげられているのは、

 人類の友だち・犬と、その愛情表現。

 

 たしかに 笑

 

 犬の例でもわかる通り、

 友だちを得るには、相手の関心を引こうとするより、相手に純粋な関心を寄せる方が効果的

 

「人間は、他人のことには関心を持たない。ひたすら自分のことに関心を持っているのだ――朝も、昼も、晩も。」(p115)

 

 たしかに~。

 

(こういう、耳も胸も痛くなるような、率直すぎる記述がちょくちょくある本です 笑)

 

 ニューヨークの電話会社で、通話中どんな言葉が1番使われているかを調べた結果、栄えある第1位に輝いたのは「わたし」という単語だったそうです。

 

 集合写真で最初に探すのは、自分の顔という指摘も 笑

 

 

「人間はだれでもみな、自分をほめてくれる者を好くものだ。」(p122)

 

「友をつくりたいなら、まず人のために尽す(※原文ママ)ことだ。――人のために自分の時間と労力をささげ、思慮のある没我的な努力をおこなうことだ。」(p123)

 

 紀元前100年に、ローマの詩人パブリアス・シラスもこう述べているそうです。

 

「われわれは、自分に関心を寄せてくれる人々に関心を寄せる」(p128)

 

 

 といっても、なにかすごいことを成し遂げろというわけではありません。

 

 たとえば、

 

・外国に行くなら、その国の言葉を学んでおく

相手の誕生日を覚えておいて、お祝いのメッセージを送る

・電話がかかってきたら、嬉しいという気持ちをこめて「もしもし」という

 

 など。

 

 これくらいなら、なんとかなりそうですよね 笑

 

 

 ただし、他人に関心を示すときには、人間関係の他の原則と同じように、うわべではなく心の底からのものでなくてはならないそうです。

 

 また、その結果生まれる利益はウィンウィンになるようにとのこと。

「カーネギー人生論」こんな方におすすめ

 どんな方にも関係のある内容なので、気になったらそのときがタイミング

 

 未読の方は、ぜひ1度、気軽にお手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

 巻末には要約がついている(親切設計!)ので、

 たまに読み返して『人を動かす』『道は開ける』の内容を思い出すという使い方もおすすめです。

 

 

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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